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​国明ブログ

トレーラハウスの勧め

更新日:2024年5月31日

我が家のトレーラーハウス


常総市の菅生というところで4,000坪の土地、雑木の森を買った。近くの病院の院長が地主だった。いくつか造ってきた中で、初めて自分の名前を付けたキャンプ場。「くにあきの森」にした。これなら誰もがオーナーは私だと分かる。と思っていたのだが、迂闊にも院長の名前も“くにあき”だったのだ。見学に来る近所の人は「院長が造ったんだねー」と口々に。


残念。


仲間と小さな雑木を切り倒し、一面の笹を刈り取って整備した。木の枝が空を覆い、緑のドームになっている。「あなたまかせの自由キャンプ場」をコンセプトにして、ほとんど人工設備を置かず、どこにでもテントを張って楽しめる森にした。唯一の工作物だが、一本の木の周りにぐるりと何本も木を立てかけ、シートをかぶせて三角テントを造り、丸太の半割と丸太椅子をその中に置いて、「森のバーカウンター」を造った。酒好きに好評である。電気と水道を引いて、水洗のトイレと簡単な調理シンク。私にしてみれば、この上なく便利なキャンプ場になった。これでもう十分だったのだが、昨今の地震災害や東京の大災害秒読み状態になってきたので、一台のトレーラーハウスも引っ張ってきて設置した。エアコン、トイレ、風呂付で、本当にこれでもう完ぺきである。東京にどんな地震が来ても、生きてさえいれば十分に暮らしていける環境が手に入った。どんな保険に入るよりも安心である、生きてさえいれば。このえも言われぬ安らぎの気持ちを友人知人と共有したくて、マイトレーラーハウス構想を機会あるごとに伝えている。設置場所は「くにあきの森」でいい。自分で使わないときはレンタルのトレーラーハウスとして収益を得ることもできるのだ。今の時代、安心と実益。これに勝るものはないと思っている。ゆくゆくはこの仕組みを、もっと大勢の、東京都民全員のプロジェクトとして展開してゆきたい。トレーラーハウスの利点は、その場所が気に入らなくなったり、環境に飽きたりしたら、好きなところへ移動することができるところ。弱点はキャンピングカーのように自走はできず、大型レッカー車に引っ張ってもらわなければならないこと。住宅と同じ大きさで道交法ぎりの幅や高さなので、警察に届けを出して、夜だけしか移動することができないところだろうか。住まいとしての快適性は、私の4番目の息子がその中で中学を卒業するまで快適に過ごせたことでも理解してもらえるだろう。東京は一極集中の過密状態、地方はどこも少子高齢化で過疎に向かっている。このアンバランスを改善し、人口の均一化を図るためにも、できる限りの二地域居住。通勤やビジネスの利便性と、安心して人間らしく癒される暮らしとを分離して過ごすようにすれば解決する。差し迫っている東京大災害の備えとしても最適な暮らし方と言えるだろう。

 
 
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